Windows 10を長く使っていると、「起動に時間がかかる」「アプリを複数開くと動作が鈍くなる」「ときどき固まる」といったトラブルに悩まされることがあります。
その原因のひとつが、メモリ(RAM)の消費効率の悪さや不足による“高負荷状態”です。
そもそも「メモリ」とは?
- 作業台のような存在
- メモリが足りないと、作業がすぐに詰まってしまう
- 多くのアプリを同時に使ったり、重たい処理(ZoomやExcel+ブラウザなど)をすると容量不足になりやすい
メモリ(RAM)は、パソコンが「いま作業している内容を一時的に置いておく場所」です。
Windows 10に多い“メモリ使用トラブル”の例
よくある症状 | 原因の一例 |
パソコンが熱くなる/ファンがうるさい | 常時高負荷状態(メモリ使用率90%以上) |
アプリが強制終了する | メモリ不足によるクラッシュ |
しばらくすると固まる/動きが止まる | スワップ領域(仮想メモリ)への依存度が高い |
起動が遅くなる/タスク切替に時間がかかる | バックグラウンドのプロセスが多すぎる |
対処法1:まずは“現状のメモリ使用状況”をチェック
- Ctrl + Shift + Esc で「タスクマネージャー」を開く
- 「パフォーマンス」タブ →「メモリ」の使用率を確認
- 常に80~90%以上を超えていれば、動作不安定の要因と考えられます
対処法2:メモリ効率を改善するためにできること
- 不要なアプリや常駐ソフトを終了する
- スタートアッププログラムの見直し(設定→アプリ→スタートアップ)
- ウイルススキャンなどの重たい作業を分散する
それでも改善されない場合は……
対処法3:物理的に“メモリを増設する”という選択肢
パソコンの性能そのものが限界の場合は、メモリの増設が有効です。
- 4GB → 8GB/16GB への増設で、体感が大きく変わる
- ノートPCでもメモリ増設できるモデルが多い
- 買い替えよりもコストを抑えて性能アップが可能
Windows 11では、メモリ効率も改善されている
実は、Windows 11ではシステムの軽量化やリソースの分配効率が見直されており、同じメモリ容量でも動作が軽快に感じられる場面が増えています。
まとめ
- Windows 10ではメモリの消費がかさみやすく、複数のアプリを動かすとすぐに高負荷に
- タスクマネージャーで“いまの状況”を把握することが第一歩
- ソフト面での対策に限界がある場合は、メモリの増設や買い替えも視野に
- Windows 11では、このあたりの不満が大きく改善されています
「最近パソコンが遅い」と感じたら、それは“使い方の問題”ではなく“メモリの限界”かもしれません。
小さなストレスを溜め込む前に、快適な環境を手に入れましょう。